脳の発達と電磁波

文献考察

脳の発達に電磁波が影響するとしたら、、

 

まずは、我が子から注意しなきゃ!!
と感じるきっかけになれば幸いです。

 

以前、妊婦さんにお腹の上でスマホを使うのは
注意が必要とお伝えしました。
https://bit.ly/3sfpwW4

 

今回は、脳の発達への影響を調べた研究をみてみます。

 

文献のタイトルは、
携帯電話からの電磁波がラットの脳に及ぼす影響
参照:https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33759170/

 

さて、
研究に用いた電磁波の強さは
SAR値 1.79W/Kg、周波数1800MHz。

 

トルコの文献ですが、
日本の携帯の基準値と同じような数値なので参考になります。

 

そして、
1日2時間、ラットの脳に電磁波をばく露させて
脳内の物質や神経の変化を調べています。

 

そして、
ばく露条件をトークモードと、スタンバイモードで分けています。

 

ラットは胎児から出生後60日間ばく露を受けました。
ヒトに換算するには、およそ30倍するそうなので生後1800日間のばく露となり、

およそ5年間、毎日2時間ばく露されたことになりますね。

 

これは、
あり得そうな条件(数字)だと思いますか?

 

1日2時間のトークモードでのばく露は
大人が仕事で使っていない限り、あまりなさそうですね。

 

一方で、
スタンバイモードでのばく露はどうでしょう。

 

スマホはどの家庭でもあるので、
こちらはスマホを置く場所や子どもの使用に気をつけておかないと

 

2時間以上のばく露もあり得るかもしれません。

(強さを考えなければ、ほぼ24時間ばく露されている状況ですが。。。)

 

ということで、
スタンバイモードでのばく露の結果、

 

ラットの脳にどんな変化が生じたのかを
ピックアップしてみると、

 

脳の皮質および海馬のニューロン損傷の増加
グルタチオンのレベル低下

が引き起こされていました。

ニューロン損傷はわかりますね。

 

グルタチオンというのは体内にある物質で
抗酸化、解毒、免疫の作用として重要な働きをします。

 

老化予防として、
グルタチオン点滴というのもあるくらいです。

 

脳の皮質および海馬のニューロン損傷の増加
グルタチオンのレベル低下

 

けっこう、ヤバい影響じゃないですか。。

 

この研究が理由にはなっているわけではありませんが、

ヨーロッパには、
子どもの携帯電話の所持、使用を禁止している国があるのも
何となくわかる気がします。

 

ただ、
結局は子どもに対しては親がどうするかになってしまいます。

 

親が絶対に気をつけることは
〇就寝時に枕元に携帯を置かないこと。
〇子どもを抱っこしたり、お膝にのせたりした時にスマホを頭に近づけないこと。
〇使用中以外は、なるべく近くに置いておかないこと。

があげられます。

 

目に見えない電磁波
どんな影響が起きているかもわかりにくい電磁波

 

この研究で、すなわち電磁波が脳に影響するから危ない!

と結論づけるのは逆に危険なことですが、、

 

便利なものは賢く使って、
予防に徹した日頃の対策が鍵になりますね。

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