5G通信を使ってなくても電磁波は影響するの?

文献考察

スマホなどの5G通信機器を使っている人と使っていない人が電磁波を浴びる量に違いはあると思いますか?

私たちの空間に溢れている電磁波は、規制値内なので今すぐどうこうということはないかもしれませんが、24時間電磁波を浴びる環境がよりグレードアップするということを想像してみてください。

ちょっとゾワゾワってしませんか?

ということで今回は、

5Gネットワークにおける携帯電話アンテナによるヒトのばく露の評価という研究をご紹介します。

この研究をピックアップした理由は、

アンテナから出るビームを受ける(ばく露されると言います)のは、5G通信機器(スマホなど)を持っている人だけでない。

ということを明らかにしているからです。

しかも、近くにいる人は、スマホユーザーよりばく露レベルが僅かに高い。

という結果が示されました。

さて、

研究では5G通信に使われる周波数を皮膚モデルを用いてばく露させ、計算により評価したものです。

研究に使われた周波数は27GHz。

日本の5G通信の周波数の1つ28GHzに近い値です。

平均吸収電力密度という、電磁波があたった場所に吸収される電磁波量を均質な皮膚モデルと多層皮膚モデルで比較しました。

均質な皮膚モデルというのは、一層の皮のようなもののようです。

多層皮膚モデルでは、表皮や皮下組織、脂肪、筋肉が層になっていて、ヒトの皮膚に近い状態にしたものです。

  

実験の結果は

①均質な皮膚モデルは多層皮膚モデルよりも電力密度のピークが過小に評価される。

➁近くを通りかかった人と想定した人のばく露レベルは、スマホユーザ自身のばく露レベルより僅かに高い。

➂全ての平均吸収電力密度は、ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)がガイドラインで示している制限値を下回っている。

ということでした。

≪ここからは私の考察≫

①の結果からは、ヒトの皮膚は多層皮膚モデルの方が近く、実験結果からも均質皮膚モデルと違いが出るため、ばく露に関する研究は多層皮膚モデルの研究を参考にした方が良いといえる。

➁の結果からは、5G通信機器のユーザーでないとしても電磁波にばく露されることが改めてわかった。両者の違いは大きくはないので、ユーザーであろうとなかろうとこれから5G設備が整えば、全てのヒトがばく露の環境にさらされ、よりばく露する量が増えることは念頭に置く必要がある。

➂の結果からは、ICNIRPガイドラインの規制値に日本も準じており、日本でも規制値内のばく露になると考えられる。

規制値は6分間ばく露したうちの平均1分間のばく露量ということを念頭において、5G通信網が充実した地域では、24時間ばく露されていると考えておく必要がある。

一方で、周波数は高くなるほど壁などの障壁を通り抜けにくくなるので、屋内の環境整備や5G通信の使い方を工夫して、日常でばく露される量を極力減らすことをおススメします。

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電磁場ストレスお助け隊は

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